本夜会の本データベース

東京と岡山を繋いで開催される本夜会。このブログは飽くまで、参加してくださった方向けに、当日紹介された本と盛り上がったお話をかいつまんで文章にしております。内容の薄さ濃ゆさは主催者の独断で決まっておりますが、ご了承ください。

【番外編】本夜会データベースではてなブログを選んだ理由

はてなブログを選んだのには訳があります。

 

 

ひとつは、シンプルなものが良かったこと。

ふたつめは、横道にそれることができること。

 

 

ひとつめのほうは、

視覚的にシンプルなものであってほしいから。

とくに本夜会に参加して頭や心が沸騰気味な気持ちは

多分参加してくださった皆さんちょっとずつ違うので

勝手に色味をつけたくなかったから。

伝わるかな?(笑)

 

 

ふたつめのほうは、

実際の本夜会の「横道にそれる感覚」、

「派生していく感覚」

を違和感のないという意味のナチュラルさで追体験できるのが

はてなブログだと思ったから。

 

 

そんなわけで、

お世話になります。

 

 

カンガルー日和

 

カンガルー日和 (講談社文庫)

カンガルー日和 (講談社文庫)

 

それは奉還町から1本入ったところにあるカフェだった。

広さ10帖ほどの狭小なカフェで、昭和の建物を改装しているらしい。

男はこの場所を気に入っていた。

営業時間は終えているが、店内はぼんやりと電気がついている。

男はその引き戸を開け、スタッフ用の通用口を抜け、靴を脱いだ。

2階へ続く細く急な階段を上がった。やれやれ。

何かの会をするといえばあまりにこぢんまりとしていると思ったが、

完璧な読書会などといったものは存在しない。完璧な絶望が存在しないようにね。

 

(と、村上春樹っぽさを出してみたつもり)

 本夜会でも3ヶ月に1回は話題に上る村上春樹

話題になったこともあり手に取ってみた本だそう。

ところが終わりがわからないので、もやっとしてしまったそう。

村上春樹作品はその表現方法に好き嫌い分かれますね。

 

ちなみに私は、この中の

4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて

という作品が好きです。

今調べてみたら、2009年発表の長編小説『1Q84』はこの作品から派生した物語だとか。

 

考え方

   

考え方~人生・仕事の結果が変わる

考え方~人生・仕事の結果が変わる

  

京セラ、KDDI創業者稲森和夫さん著書。

上司から勧められ、読みたい本だそう。

今年出たての旬な本です。

 

上司から勧められる環境も、それに応じる姿勢も頭が上がりません。

 

当たり前のことを、当たり前のようにすること

私も唯一前の会社で尊敬する営業の方から教わったことですが、

これが一番大切で、一番難しいこと。

 

尊敬する上司の思いにこたえてみようとする紹介者さんの

素直さと誠実さにはいつも脱帽です。

としょかんライオン

 

としょかんライオン (海外秀作絵本 17)

としょかんライオン (海外秀作絵本 17)

 

美しい絵が大人も惹きつける絵本ですね。

ルールを教えてもらう。

ルールはどんなときに破っていいか。

大事なことを、子供に優しく教える絵本です。

子供ができたら読ませたい(とくに図書館連れて行く前に読ませたい)絵本。

 

何よりもニヤリとしてしまったのは、

今まで絵本なんか買わなかった紹介者さんが、

本夜会に参加してから絵本コーナーにも足を向けるようになったとのこと。

主催者として素直に嬉しいことです。

ひともじえほん

 

ひともじえほん (こどものとも絵本)

ひともじえほん (こどものとも絵本)

 

 

その名の通り、

ひと で 文字を作った写真を載せた本。

そしてこの文字がなかなか美しいフォントです。

 

思わず頬が緩んで、読んだ日の晩はこっそり部屋でひとり、身体を張って文字を作ろうとするはずです。(私だけ?)

女に

 

女に

女に

 

 

紹介者さんは1991年の5月15日に買ってる本。(開催日は2017/年5月16日でしたので、26年前の前日でした‼︎)

愛するために

というメモ。

なぜ買ったのか、なんのメモなのかも忘れたけど、

今よんでも心に響く詩。

 

そしてそんなもう分からなくなった思い出も、なんだかミステリアスで素敵です。

 

 

 

 

僕は日本でたったひとりのチベット医になった

 

チベットって、どんなイメージを持っていますか?

ヒマラヤ?

仏教

ダライ・ラマ

 

「薬膳」ってすぐ出てくるかた、いらっしゃるんだろうか…。

小川康さんのことをご存知の方は出てくるかもしれませんね。

 

筆者の小川氏と薬草のお茶や食事をしながら直接お話聞く機会があり、チベット医療に関心を深めた紹介者さん。

 

小川氏がチベットにいかれることになったいきさつから、

チベットで医療を学び、日本に持ち帰る現在までの記録。

なかでも驚いたのは、チベット医になるステップ。

経典を暗記して言い続ける試験があったり、チベットの人に認められないと医師になれなかったり。

「え?それ医師になるのに絶対いる?」と、

現代のせわしない毎日に追われていると一見無関係に思えることが、

チベットでは求められるそう。

その一方で、当然のことだとも思います。

お医者さんに自分の命を、健康を預けるなら、

チベットでのモラルは信頼を得るために必要最低限の知識だと思うからです。

それを曖昧な線引きをせずに、「医師としてクリアすべきタスク」にしている点が面白いと感じました。 

さらに小川氏は食べちゃいけない薬草を試してみるなど身体を張った体験もしているところにロマンや思いの強さを感じます。

 

それはもう心底チベット医療に惚れて学ばれてたんだろう!

と思いきや、一瞬チベット医学から逃げた時期もあったようで、

一気に親近感がわきました。(笑)