本夜会の本データベース

東京と岡山を繋いで開催される本夜会。このブログは飽くまで、参加してくださった方向けに、当日紹介された本と盛り上がったお話をかいつまんで文章にしております。内容の薄さ濃ゆさは主催者の独断で決まっておりますが、ご了承ください。

原民喜

 

 

原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)
 

 昭和

非常に幻想的・空想的な感じの文章を書く人だそう。

代表作はこちら。

 

夏の花 (集英社文庫)

夏の花 (集英社文庫)

 

 先輩方世代は教科書で読んでいるらしい。

 

原民喜自身、広島で被ばくしている。

死者の無念さを残すのが自分の使命だと感じ、本を書き、詩を遺した。

その筆致は不思議で、優しいものらしい。

紹介者さんが、「自分が弱いからこそ弱い人に寄り添えるのかな」

と評伝を読んで分析した。

というのも、

原民喜はおぼっちゃま育ち。

若かりし頃は共産党運動にはまり、その後は高等遊民

ネットスラングで言うコミュ障らしい。

遠藤周作(と、年下の女性(ご存命)の計3人で)と長く親交があったことも、

紹介者さんの興味を引いたところだそう。

また、女性との関係も男女関係ではなく、

兄弟のような、見守るような関係だったところが愛らしい。

 

45歳の時、鉄道自殺であえなくこの世を去る。

 

遠藤周作は自信の日記の中で、原民喜の死に方を美しいと称えた。

 

 

遠藤周作が、『イエスの生涯』など作品でモデルにしてるのは原民喜だったのでは。

 

 

原民喜の 生涯・紡いだことばの美しさは、涙を誘うかも。