僕は日本でたったひとりのチベット医になった
僕は日本でたったひとりのチベット医になった ヒマラヤの薬草が教えてくれたこと
- 作者: 小川康
- 出版社/メーカー: 径書房
- 発売日: 2014/08/23
- メディア: Kindle版
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チベットって、どんなイメージを持っていますか?
ヒマラヤ?
仏教?
「薬膳」ってすぐ出てくるかた、いらっしゃるんだろうか…。
小川康さんのことをご存知の方は出てくるかもしれませんね。
筆者の小川氏と薬草のお茶や食事をしながら直接お話聞く機会があり、チベット医療に関心を深めた紹介者さん。
小川氏がチベットにいかれることになったいきさつから、
チベットで医療を学び、日本に持ち帰る現在までの記録。
なかでも驚いたのは、チベット医になるステップ。
経典を暗記して言い続ける試験があったり、チベットの人に認められないと医師になれなかったり。
「え?それ医師になるのに絶対いる?」と、
現代のせわしない毎日に追われていると一見無関係に思えることが、
チベットでは求められるそう。
その一方で、当然のことだとも思います。
お医者さんに自分の命を、健康を預けるなら、
チベットでのモラルは信頼を得るために必要最低限の知識だと思うからです。
それを曖昧な線引きをせずに、「医師としてクリアすべきタスク」にしている点が面白いと感じました。
さらに小川氏は食べちゃいけない薬草を試してみるなど身体を張った体験もしているところにロマンや思いの強さを感じます。
それはもう心底チベット医療に惚れて学ばれてたんだろう!
と思いきや、一瞬チベット医学から逃げた時期もあったようで、
一気に親近感がわきました。(笑)