本夜会の本データベース

東京と岡山を繋いで開催される本夜会。このブログは飽くまで、参加してくださった方向けに、当日紹介された本と盛り上がったお話をかいつまんで文章にしております。内容の薄さ濃ゆさは主催者の独断で決まっておりますが、ご了承ください。

世界音痴

 

世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)

世界音痴〔文庫〕 (小学館文庫)

 

 穂村弘の面白エッセイ。

穂村弘は、スティックパンが欠かせないような変わった人。

 

世の中とずれた感覚を「世界音痴」と表現する、その表現力に惹かれます。

 

短歌は批評会があり、紹介者さんは穂村さんご本人にも会ったことがあるそう!

手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)

 

穂村弘の歌集 。絵はタカノ綾

「この作品は、短歌でエロい」という、パワーワードから始まりました。

前回持ってきてくださった『ラインマーカーズ』より意味が分からないらしい。

意味が分からないけど、キュートで、エロい。(笑)

 

短歌男子の感想は

「やりすぎているくらいぶっ飛んでる」

一般的に短歌は1首で成立つけども1首単体作品になるのではなく、

連作モノが多いらしいが、 

「穂村さんの場合はそうとは限らない」という謎。

「言われてみれば気づけることに、気づけなかった自分にを発見する」

そんな機会が穂村さんの歌によって編み出されるのも、謎。

 

短歌ってなかなかなじみがないけれども、

短歌男子の話で参加者全員、なんだかトリコになりつつある。

(というか短歌男子のトリコになっていると思う(笑))

好きな作家から入ると、たくさん読めるよ!というアドバイスもいただいたので、

琴線に触れる作家を探してみるところからですね!

 

 

 

 

はたらく細胞

 

はたらく細胞(2) (シリウスKC)

はたらく細胞(2) (シリウスKC)

 

 

細胞を擬人化した漫画で、ファンも多い作品! 

明日から自分も頑張って労働しよ!と元気がもらえるんだそう。

 

身体を構築する細胞って、どんなふうに働いてんの?というと、

インフルエンザ・風邪ウイルスと闘ったり、

熱中症を防ぐためにみんなで協力したり、

 まさに人間社会の縮図。。。

 

 

原民喜

 

 

原民喜 死と愛と孤独の肖像 (岩波新書)
 

 昭和

非常に幻想的・空想的な感じの文章を書く人だそう。

代表作はこちら。

 

夏の花 (集英社文庫)

夏の花 (集英社文庫)

 

 先輩方世代は教科書で読んでいるらしい。

 

原民喜自身、広島で被ばくしている。

死者の無念さを残すのが自分の使命だと感じ、本を書き、詩を遺した。

その筆致は不思議で、優しいものらしい。

紹介者さんが、「自分が弱いからこそ弱い人に寄り添えるのかな」

と評伝を読んで分析した。

というのも、

原民喜はおぼっちゃま育ち。

若かりし頃は共産党運動にはまり、その後は高等遊民

ネットスラングで言うコミュ障らしい。

遠藤周作(と、年下の女性(ご存命)の計3人で)と長く親交があったことも、

紹介者さんの興味を引いたところだそう。

また、女性との関係も男女関係ではなく、

兄弟のような、見守るような関係だったところが愛らしい。

 

45歳の時、鉄道自殺であえなくこの世を去る。

 

遠藤周作は自信の日記の中で、原民喜の死に方を美しいと称えた。

 

 

遠藤周作が、『イエスの生涯』など作品でモデルにしてるのは原民喜だったのでは。

 

 

原民喜の 生涯・紡いだことばの美しさは、涙を誘うかも。

 

 

 

情報は1冊のノートにまとめなさい

 

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仕事に役立ちそう!とご紹介。 

読んだ!というひともいらっしゃいました。

 

ノート分ける派、1冊派。

むしろノートとらない派。

 

情報のインプット方法は人それぞれですが、

整理・分類に時間と労力を費やしてしまう・・・よりも!

ストレスなく続けられる1冊になんでも書いちゃうことを

おすすめした本です。

 

ちなみに私はスケジュール帳で、1冊派です。(※チョコレートは除く)

忘れっぽいので、分類よりもスケジュール帳なら絶対見るし、

時間軸でも追えるのでなんでも書き込んでます。

走り書きが多すぎて絶対人には見せられませんが…(笑)

 

 

 

熱帯

 

熱帯

熱帯

 

 手に取ったきっかけは、

FB上のお友達の方が、娘さんがあんまり夢中になった読むもんだから、

自分も読んでみたら「ほら、お母さんだって夢中になるでしょ。」と

言葉を返された、という投稿から。

 

この装丁自体は書店で見たことがあって、森見登美彦の新刊が出たことは知っていた。

ただし私はひねくれてるので、世間で流行っている間は読みたくなかった。

でも上記のエピソードがあってから、

娘さんのいる●さんが、家族から話しかけられても耳に入らないぐらい物語に夢中になってしまう、快(怪)作かあ…と、どうにも気になってしまった。

しかもどうやら、読むのにノートをつけるなど、込み入っているらしかった。

 

森見登美彦さんの作品は『夜は短し歩けよ乙女』や、『四畳半神話大系』『恋文の技術』など、

・京都が出てくる

・青春系

・どこかしらレトロ

・言い回しが小気味よくレトロ(ちょっと小難しい)

からまあ今回も一緒だろうな~~~~

といいながら買ってしまった。

 

ら、違った。

というのは今回読後の感想で多いのだが、例にもれずそうだと思った。

ハマる。沼のようにハマる。

ハマるのに気をよくして、さーーーっと読んでブックオフにGOしようと思う。

んだけど、途中からそれを越えて、「この気持ちを!!!誰かと!!!共有したい!!!探求したい!!!!!!」

という気持ちになったので、現時点手放せません。(笑)

持ち歩くには大きいので実際には家に置いてましたが、気になり過ぎて昼休みに本屋で立ち読みしちゃうぐらい。(笑)

 

この本、探究しがいがすごくあるのですが、いったん読み終えたので思考を寝かせたいと思います。

なのでそのためにも、本夜会で紹介後にブックオフ持っていきます(笑)

 

メモがてら、↓のが好きなひとにはぴったり。

千夜一夜物語(当然)

ナルニア国物語

・宝島

山月記

・パンズラビリンス

不思議の国のアリス・・・もかなあ?

千と千尋の神隠し

 

ひとつ思ったのは、小学生高学年~中学生で長編小説に挑戦したい!

という子にぴったりじゃないかな。

続きが気になって気になって仕方ないから読み切れると思うし、

読み切ったときの達成感を味わえて、長編を読むスタミナがつくと思う。

 

小説って次がどうなるかわからない(期待してしまうこともあるけど)のが

醍醐味の一つかな。

 

あと、大学の文学研究作品のテーマとしても成立つと思う。

何の作品がどれくらい関わっているのか、

あれ?モリミンは?

とか。

 

 

ここではネタバレしたくないので、多くは語りません。

スピンオフとして、語りたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの日の僕らにさよなら

 

あの日の僕らにさよなら(新潮文庫)

あの日の僕らにさよなら(新潮文庫)

 

 冥王星パーティーを改題。

 

甘酸っぱいなー!

サヨナライツカほどはじめじめしていない。